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(2763)新着情報 2022年12月

減産加速、3千反割る 2022年の生産実績 本場奄美大島紬(2022.12.30)

 

本場奄美大島紬協同組合(牧雅彦理事長)は29日までに、本場奄美大島紬の2022年生産実績をまとめた。検査反数2960反(前年比330反減)で減産率10・03%は前年2・81%から大幅に上昇。生産額も2億4867万6千円(同3192万7千円減)と落ち込んだ。牧理事長は「3千反は維持したかった」としつつ、産地活性化につながる販売促進へ前向きな姿勢を示した。

さよなら2022 大高甲子園出場に沸く 来年は「卯年」 さらに奄美クローズアップ期待(2022.12.30)

 

今年も新型コロナウイルスが猛威を振るう1年となった。奄美でも年明け早々から多くの感染者が確認された。一方で、以前のような厳しい行動制限はなく、暮らしには一定の潤いが戻った。

全国高総文祭で奄美をアピール 実行委が安田市長を表敬 奄美市などで来年夏開催(2022.12.29)

 

鹿児島県内8市町を会場に来年夏開催される「第47回全国高校総合文化祭(2023かごしま総文)」の高校生実行委員らが27日、安田壮平奄美市長を表敬訪問した。奄美市は郷土芸能部門の会場となり、全国56校から約1600人が訪れる予定。実行委は「来年は奄美の日本復帰70周年に当たる年。世界自然遺産登録と合わせて奄美をアピールしたい」と意気込みを語った。

師走点描 門松2題 島の玄関口が華やかに 奄美空港(2022.12.29)

 

奄美大島の空の玄関口、奄美空港に27日、毎年恒例の門松が設置された。島内の障がい者支援施設の職員と施設利用者計10人が協力し、高さ2㍍余りの立派な門松を完成させた。

軽石除去でブロック賞 与論中生徒会 ボランティア・スピリット・アワード(2022.12.28)

 

ボランティア精神を発揮し、自ら行動を起こしている中高生をたたえる「第26回ボランティア・スピリット・アワード」(プルデンシャル生命保険など主催)の審査がこのほどあり、与論町の与論中学校生徒会が九州で唯一、ブロック賞に選出された。昨年、取り組んだ軽石除去作業が評価された。

生ごみ資源化実証始まる 知名町の酔庵塾 脱炭素へ可燃ガス、肥料生成(2022.12.28)

 

沖永良部島で持続可能な島づくりを目指し活動している酔庵塾(石田秀輝塾長)はこのほど、知名町と同町の小規模多機能型居宅介護事業所「ホームかがやき」の協力を得て、生ごみを資源化するバイオガス生成装置の実証事業を始めた。沖永良部島2町で取り組む脱炭素推進の観点から、同島で初めて設置した。

 

ビーチクリーンで海ごみ考える おきのえらぶ島観光協会 「うじじきれい団」の発表も(2022.12.27)

 

おきのえらぶ島観光協会は25日、「Happy Earth Event Day」を開催した。参加者は、ビーチクリーン体験や地元の海岸のごみを拾う活動を続けている「うじじきれい団」による発表などを通して海ごみ問題について考えた。

徳之島版「島口ミュージカル結」〝怒涛の公演〟で魅了 小中高生ら結シアター手舞(2022.12.27)

 

徳之島の小中高生ら「結(ゆい)シアター手舞(てまい)」(32人)の公演『島口ミュージカル結―MUSUBI―』が24~26日の3日間、天城町防災センターであった。明治維新の立役者西郷隆盛の遠投処分中の島民とのふれあいや島口、芸能、闘牛など伝統文化も織り交ぜて1回当たりの上演時間は約2時間半。昼夜計5回の〝怒涛の公演〟で延べ800人の観客を魅了した。

復帰の記憶、語り継ぐ おがみ山で市民のつどい 奄美市(2022.12.26)

 

奄美群島の日本復帰69年を記念した「市民のつどい」(同実行委員会主催)が25日、奄美市名瀬のおがみ山公園であった。日本復帰記念碑の前に安田壮平奄美市長や新川康枝県大島支庁長、市民ら約40人が集まり「日本復帰祈願の歌」などを斉唱。無血で復帰を成し遂げた先人たちの強い思いをかみしめながら、平和への願いと歴史伝承の誓いを新たにした。

E‘more秋名を選出 ディスカバー農山漁村の宝 全国37地区、群島から初(2022.12.26)

 

地域資源を生かして活性化に取り組む優良事例を選定する「ディスカバー農山漁村の宝」の第9回選定37地区がこのほど発表され、農水省と内閣官房の選定対象地区に、龍郷町の一般社団法人「E‘more(いもーれ)秋名」(村上裕希代表理事)が選出された。国による選定の対象となるのは奄美群島で初めて。また、農水省九州農政局が選定する3地区のうち1地区に、同町の株式会社「リーフエッヂ」(田中基次代表取締役)が選ばれた。

東京直行便が就航30周年 JALが記念セレモニー 奄美空港(2022.12.25)

 

日本航空(JAL)の奄美大島―東京(羽田)直行便が就航30周年を迎えた24日、奄美空港(奄美市笠利町)出発ロビーで、記念セレモニーが開かれた。来賓や関係者ら約20人が出席。唄者・平田まりなさんの演奏が式典に花を添えたほか、同線搭乗者に記念品などが配られ、機内でもお祝いムードに包まれた。

環境文化協力金をPR ポストカード配布し呼び掛け 電子決済、煩雑さがネック 奄美空港(2022.12.25)

 

奄美空港(奄美市笠利町)で23日、「環境文化協力金」のPR活動があった。あまみ大島観光物産連盟(有村修一会長)と奄美市などの職員が協力し、募金サイトのQRコード入りポストカードを空港利用者へ配布。野生生物の保護対策や伝統文化の維持などを使途とした募金へ、電子(キャッシュレス)決済での寄付を呼び掛けた。

ザトウクジラの集団構造解明 国内4地域で同一か 奄美、沖縄などで共同研究(2022.12.24)

 

沖縄美ら島財団(沖縄県本部町)は奄美クジラ・イルカ協会(奄美市名瀬、興克樹会長)などとの共同研究で、国内4海域に来遊するザトウクジラが、同一の集団とみられることが分かったと発表した。フィリピン海の太平洋側と東シナ海側でさらに二つの小グループに分かれる可能性があるという。11月17日付の科学誌プロスワンに論文が掲載された。

奄振6%増の200億円 交付金は前年並み確保 政府23年度予算案(2022.12.24)

 

政府は23日、2023年度予算案を閣議決定した。奄美群島振興開発事業関係(国土交通省一括計上分)は、公共、非公共合わせて前年度当初比6%(10億5300万円)増の200億3900万円。うち非公共で各種ソフト事業に充てることができる奄美群島振興交付金は、前年並みの23億7400万円を確保した

阿室小が2年連続優秀賞 宮原君(6年)金賞他7人入賞 「みどりの小道」環境日記コン(2022.12.23)

 

環境保全を目的とするNGO団体、(一財)グリーンクロスジャパンが主催する第24回「みどりの小道」環境日記コンテストでこのほど、宇検村の阿室小学校(中村正治校長、児童16人)が団体の部で、2年連続となる優秀賞に選ばれた。個人の部では同校6年・宮原航太君(11)の金賞受賞のほか、児童7人が入賞した。

エッセイ集『南の風に誘われて』出版 日常を文章に 知名町の清水恵子さん(2022.12.23)

 

知名町芦清良在住の清水恵子さん(65)がこのほど、エッセイ集『南の風に誘われて~清水恵子の音楽と文章修業の旅へ~』(なんせい文庫)を出版した。新聞に投稿したエッセイのほか、制作した絵本や短歌などもまとめている。清水さんは兵庫県出身の沖永良部2世で、島に嫁いで41年になる。

シマムニ継承の取り組み集約 「令和版方言かるた」も展示 和泊町歴史民俗資料館(2022.12.22)

 

沖永良部島方言「シマムニ」継承をテーマとしたミニ企画展が和泊町歴史民俗資料館で開催されている。方言禁止教育などシマムニにまつわる歴史のほか、町民、行政、研究者らの取り組みや各種資料を集約。展示を通してシマムニを学べるとともに、継承活動の現状を知ることができる。同館の担当者は「それぞれの取り組みに込められた思いを通して、シマムニの大切さを感じていただければ」と来場を呼び掛けている。来年3月31日まで。

3年ぶり与論かるた大会 小学生83人、方言に親しむ(2022.12.22)

 

第14回与論(ゆんぬ)カルタ大会(町子ども会育成連絡協議会、町教育委員会主催)が17日、与論町砂美地来館であった。新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりの開催。町内の小学4~6年生83人が参加し、絵札を取り合いながら、ユンヌフトゥバ(与論方言)に親しんだ。

徳之島・南西糖業も操業 面積減影響、前期より6日遅れ キビ生産見込み17万611トン(2022.12.21)

 

南西糖業㈱(神﨑俊社長)の徳之島2工場は20日、2022/23年期産サトウキビ原料の搬入を受け入れ今期操業をスタートした。同島3町のキビ生産見込み量は17万611トン(前期実績比1815トン減)=11月1日現在。うち同社大型2工場の処理計画量は16万8762トン。年内は27日まで受け入れ、年明けは1月5日に再開、3月27日ごろの終了を目指す。

沖永良部地区の畑かん事業紹介 「営農チャンネル」で水利用PR(2022.12.21)

 

2022年度奄美地域「畑地かんがい・土地改良区」基盤強化対策セミナーが19日、知名町フローラル館であった。群島内の土地改良区や行政などの関係機関から約50人が参加。沖永良部地区で取り組んでいる畑かん事業に関する講演や事例紹介を通して、水利用農業の促進に向けた課題を考えた。

かごしま国体相撲開催イベント 奄美大島選手権大会(2022.12.20)

 

「かごしま国体相撲競技会開催記念イベント」(燃ゆる感動かごしま国体奄美市実行委員会主催)が18日、奄美市の名瀬運動公園サンドームで行われた。大相撲二所ノ関親方(元横綱 稀勢の里関)を特別ゲストに迎え「奄美大島選手権大会」「奄美大島地区・職域対抗戦」「わんぱくキッズ土俵入り」「親子相撲」「八月踊り」が行われた。「奄美大島選手権大会」終了後、二所ノ関親方は「全てが素晴らしい取組だった。勝った人も負けた人も来年はさらに強くなってほしい。国体成功を祈念している」とあいさつした。

沖永良部島・いしご公園に「相合い傘」のイルミネーション フォトスポットに(2022.12.20)

 

沖永良部島のいしご公園(和泊町和泊)に12月11日、年末恒例のイルミネーションが設置された。 和泊町商工会青年部が18年前から毎年行っているもの。これまで中央の電飾では文字を表現していたが、今年は撮影を意識して相合い傘にした。

サンゴ微減も回復続く 大島海峡でリーフチェック 瀬戸内町海を守る会(2022.12.19)

 

地元ダイビング事業者らで組織する瀬戸内町海を守る会(祝隆之会長)は7日、奄美大島南部の大島海峡内でサンゴ礁の健康度を調査するリーフチェックを行った。海底がサンゴで覆われている割合を示すサンゴ被度は、浅場の水深5㍍地点、深場の同10㍍地点とも2年連続で前年をやや下回ったが、ともに50%以上を維持し、回復傾向が続いているという。

亜種ヒシクイが飛来 前利さん(知名町)初撮影 知名町の水田で(2022.12.19)

 

知名町の前利潔さん(62)は13日、知名町の水田で亜種ヒシクイを撮影した=写真。ヒシクイは国指定天然記念物、亜種ヒシクイは環境省のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に分類。くちばしは太く黒色で、先端近くが黄色、足はオレンジ色。首の長さやくちばしの形状から亜種ヒシクイと亜種オオヒシクイに分けられる。奄美野鳥の会によると、北方系の水鳥で、奄美には迷鳥として渡来する。

大賞に納さん(名音小3年)、福岡君(亀津小5年) 来年2月まで作品展示 やせいのいきもの絵画展(2022.12.18)

 

奄美群島の小中学生を対象にした第23回「やせいのいきもの絵画展」の表彰式が17日、大和村防災センターであった。最高賞の「いきもの大賞」は名音小学校3年の納琉亜さんと亀津小学校5年の福岡友輝君が受賞した。児童生徒の作品は同村の環境省奄美野生生物保護センターで2月5日まで展示する。観覧無料。

宇検村「みん○」プロジェクト 気軽に話せる場づくりへ 他地域事例から方法学ぶ(2022.12.18)

 

住民たちが気軽に話せる場所づくりを目指す「みんなの○○をつくるプロジェクト」(以下、「みん○」)のワークショップが17日、宇検村湯湾の「結いの館」で開催された。村保健福祉課主催。村職員含め約20人が参加。他地域で実践している運営者とオンラインによる相談など、実例を基に場所のつくり方を学んだ。

「津之輝」共販受入開始 奄美大島選果場稼働 前年実績上回る7・2トン計画(2022.12.06)

 

JAあまみ大島事業本部は5日、「津之輝=つのかがやき=」の島外出荷に向けて共販受け入れを開始した。管理運営する奄美大島選果場を稼働、光センサーによって外観や糖度など内部品質のばらつきのない統一された商品を届ける。お歳暮時期の贈答用需要が見込めることから年内の出荷になり、共販量は前年実績の倍7・2トンを計画している。

コロナ収束、平和へ願い 知名町瀬利覚でイルミスポット誕生(2022.12.06)

 

知名町瀬利覚の湧水「ジッキョヌホー」近くに整備された広場に1日、新たなイルミネーションスポットが誕生した。白い翼は長引くコロナ禍の収束や平和への願いを込め、来年1月31日まで毎夜(午後6~10時)点灯する。

沖永良部島で「手づくりバイオガス装置実証事業」 ごみ捨て場を集い場に(2022.12.06)

 

沖永良部島の小規模多機能介護施設「ホームかがやき」(知名町余多)で11月30日、「手づくりバイオガス装置実証事業」の説明会が行われた。同施設職員と知名町役場職員ら16人が集まり、デモンストレーションを交えた説明を受けて同装置の仕組みについて理解を深めた。

沖永良部でZ世代ツーリズム 学生20人、島暮らしや文化体験 JALとTABIPP(2022.12.04)

 

日本航空(東京都)社内ベンチャーチーム「W│PIT」と旅を広める事業を多角展開するTABIPPO(同)学生支部の共創企画「Z世代ツーリズム沖永良部島」は11月29日から同島で行われている。東京都を中心とした学生20人が来島。島暮らしや島民との交流を楽しみ、3日は民謡・三味線演奏体験で同島の文化に触れた。12月5日まで。

赤い羽根街頭募金開始 初日は3カ所で呼び掛け 奄美市共同募金委員会 11団体が協力へ(2022.12.04)

 

「街頭募金にご協力をお願いします」―。奄美市共同募金委員会(会長・安田壮平奄美市長、事務局・市社会福祉協議会)は、3日から「2022年度赤い羽根共同募金」の街頭募金を開始した。初日は名瀬のファミリーマート港町店前及びティダモール中央通りの2カ所で募金を呼び掛けた。4、10、11日の計4日間、グリーンストア入舟店やファミリーマート平田店、朝仁店などで11団体が協力し、募金を呼び掛ける。

地域連携、学びの発展に期待 奄美研究拠点の展望探る 東大大気海洋研 奄美市でキックオフシンポ(2022.12.03)

 

東京大学大気海洋研究所が奄美大島に設置した研究拠点の展望を探るキックオフシンポジウムが2日、奄美市名瀬の市民交流センターであった。オンラインも含め関係者約130人が参加。奄美に関わる研究者や地元の行政、民間企業、教育関係者らが幅広い分野の研究内容や人材育成の取り組みなどを発表し、地域と連携した学びの発展に期待を寄せた。

徳之島産コーヒーの魅力は? 徳之島高校でAGF社員が焙煎など指導(2022.12.03)

 

伊仙町などと協力して徳之島でコーヒー豆の生産プロジェクトを進めている味の素AGFの特別授業「コーヒー勉強会」が2日、県立徳之島高校伊仙農場(旧徳之島農業高校)であった。同校総合学科生物生産系の2、3年生13人が受講。同社の専門家から、焙煎(ばいせん)や抽出の工程、徳之島産コーヒーの魅力などについて学んだ。

 

伝統の「純黒糖」製造始まる 師走の声に甘い香り 徳之島・伊仙町(2022.12.02)

 

徳之島・伊仙町犬田布の県道沿いにある徳南製糖工場(南郷秀一代表)で1日、伝統の「純黒糖」製造が本格化した。師走の声にせかされたかのように最低気温もようやく15度台に。黒糖独特の芳香を漂わせながら、季節の移ろいと製糖シーズンの到来を告げている。

就航50周年で記念催事 JALグループの鹿児島-沖永良部線 沖永良部空港(2022.12.02)

JALグループは1日、沖永良部島のえらぶゆりの島空港(沖永良部空港)で鹿児島―沖永良部線就航50周年を記念したセレモニーを開いた。和泊、知名両町、おきのえらぶ島観光協会、同空港関係企業の代表者が出席。乗客への記念品贈呈や和泊町出身の歌手大山百合香さんの演奏などで関係者や乗客の長年の支援と利用に感謝を示した。

復帰運動〝陰の功労者〟への書簡公開 芳朗氏の心情・焦燥感も 「盛郷重廣宛泉芳朗書簡」文化財指定(2022.12.01)

 

伊仙町教育委員会は30日、泉芳朗(本名・泉敏登)氏=同町面縄出身=が奄美大島日本復帰協議会議長・名瀬市長当時の1953(昭和28)年3月、東京で米国大使交渉の機会設定など復帰運動を裏で支えた盛郷重廣(せいごうしげひろ)氏=同町面縄出身=にあてていた直筆の手紙を「盛郷重廣宛泉芳朗書簡」として町有形文化財に指定したと発表。復帰実現の年のわずか9カ月前の〝米大使更迭で焦った〟泉氏の心情など、その手紙の内容も初公開した。

県大島支庁で空き家対策会議 官民連携で空き家利活用図る 住宅不足続く与論町など事例発表(2022.12.01)

 

2022年度空家等対策推進地域会議(県大島支庁総務企画課主催)が30日、大島支庁であり、奄美群島で空き家の利活用などに取り組むNPO法人「あまみ空き家ラボ」(佐藤理江理事長、本所・和泊町)の事例発表や空き家に関する各市町村の課題などについて意見交換した。